川合牧人(かわいまきと)MAKITO KAWAI

川合 牧人 (かわい まきと)

京都で焼き物を学び、東京に戻り先ず心に描いたことは、東京で出来る焼き物作りでした。

それは造形的(建築的)な形から始まり、抽象、そして具象に至っています。

また2010年以降は宙空に浮かぶ陶を意識し、更に植物なども取り入れてインスタレーションの発表を続けています。

それらの背景には何があるのでしょうか。

自身でもあまり意識しないまま続けているのですが、20代に通過した工芸界での経験が大きく関わっているようです。

それは対象に向かう視点、視座みたいなもので、反復から生まれてくるものへの拒否と言っても良いかもしれません。

対象から距離をおいた時に現れる間を感じること。

そして、その波動に応えること。

自身の創作はその辺りから始まるように思えます。

その点と点の間には無限の広がりがあり、網膜には映らない向こう側・隠れた世界への道があるようです。